「仕事とプライベートでLINEを分けたい」「趣味用のアカウントをもう1つ持ちたい」——そう考えたことがある方は多いはずです。しかしLINEは、他のSNSのように気軽にアカウントを追加できる作りにはなっていません。この記事では、LINEのアカウントを複数持てるのかという疑問に対して、仕組みの前提・実際に取れる方法・見落としやすいリスクを順に整理します。

LINEのアカウントは「電話番号1つにつき1つ」が基本

まず押さえておきたいのが、LINEアカウントが電話番号に紐づいて管理されているという点です。新規登録の際にSMSで届く認証番号を入力する仕組みになっており、1つの電話番号で登録できるアカウントは1つだけです。

そのため、同じ電話番号を使って「2つ目のアカウント」を作ることはできません。また、1台のスマホにLINEアプリを2つインストールすることも、通常の方法では行えません。

自分が今どの電話番号で登録しているかは、次の手順で確認できます(iPhone・Androidとも同じです)。

  1. ホーム」タブを開く
  2. 右上の**歯車マーク(設定)**をタップする
  3. アカウント」を開く
  4. 電話番号」の欄に登録中の番号が表示される

この画面では、あわせてメールアドレスやパスワードの登録状況も確認できます。未登録の項目があると、後述する機種変更やトラブル時の復旧で困るため、この機会に設定しておくことをおすすめします。

同じ電話番号で「新規登録」するとどうなるか

ここが最も注意すべきポイントです。2つ目を作るつもりで、使用中と同じ電話番号でもう一度新規登録を行うと、アカウントが2つになるのではなく、既存のアカウントが使えなくなります

具体的には、次のようなデータが失われます。

失われるもの補足
友だちリスト登録し直しが必要になる
トーク履歴バックアップがあっても新規アカウントへは戻せない
購入したスタンプ・着せかえ購入履歴はアカウントに紐づくため引き継がれない
LINEポイント・残高失効する
グループへの参加状態招待し直してもらう必要がある

「一度消してから作り直せば元に戻せる」ということはありません。機種変更やアプリの入れ直しのときは、必ず「新規登録」ではなく引き継ぎ(ログイン)の手順を選んでください。

複数のアカウントを持つ方法

そのうえで、どうしても2つ目を持ちたい場合に取れる方法は次の3つです。

1. SMSを受け取れる別の電話番号を用意する

最も確実な方法です。格安SIMのサブ回線や、家族の使っていない番号などが該当します。デュアルSIM・eSIMに対応した機種であれば、1台のスマホで2つの番号を持つこと自体は可能です。

ただし、番号が2つあってもLINEアプリは1台に1つしか入らないため、この方法だけでは「2つのアカウントを同時に使う」状態にはなりません。もう1台の端末が必要になります。

2. Androidの「デュアルアプリ」機能を使う

Android端末の一部には、同じアプリを2つインストールできる機能が用意されています。名称はメーカーによって異なり、「デュアルアプリ」「ツインアプリ」「セカンドスペース」などと呼ばれます。

  1. 端末の「設定」アプリを開く
  2. アプリ」や「便利機能」などの項目から、該当する機能を探す
  3. 一覧から「LINE」を選び、機能を有効にする
  4. ホーム画面に追加されたもう1つのLINEを開き、別の電話番号で登録する

この機能はAndroid端末のメーカーが独自に提供しているもので、すべての機種にあるわけではありません。またLINE社が公式に動作を保証している使い方ではないため、通知が届かない、アップデート後に不具合が出るといったことが起こり得ます。iPhoneにはこれに相当する機能はありません。

3. 端末を分ける

古いスマホやタブレットを残している場合、そちらに別アカウントを入れる方法です。Wi-Fi環境があれば、回線契約が切れた端末でも使えます。ただし新規登録にはSMS認証が必要なため、登録作業のときだけはSMSを受け取れる番号が必要です。

方法必要なもの同時に使えるか
別番号+別端末電話番号2つ・端末2台使える
Androidのデュアルアプリ電話番号2つ・対応機種使える(機種による)
別番号のみ電話番号2つ使えない(入れ替えが必要)

iPad版・PC版で別のアカウントは使える?

iPad版やPC版(Windows/Mac)のLINEは、スマホで使っているアカウントにログインして使うサブ端末という位置づけです。スマホと同じトーク履歴が見られる代わりに、まったく別のアカウントを新しく作る用途には向いていません。

「スマホはプライベート、iPadは仕事用」といった分け方を考えている場合は、期待どおりにならない可能性が高いと考えておいてください。なお、各端末版で利用できるログイン方法はバージョンによって異なる場合があるため、実際の画面表示を確認してください。

仕事用に分けたいなら公式アカウントという選択肢も

「お店の連絡用」「副業の問い合わせ窓口」といった目的で個人アカウントを増やそうとしているなら、LINE公式アカウントのほうが適しています。無料のプランがあり、個人アカウントとは別に作成できます。

  • 友だちへの一斉配信ができる
  • 複数人で同じアカウントを管理できる
  • 個人の電話番号やプロフィールを相手に見せずに済む

用途が仕事寄りであれば、サブの個人アカウントを無理に用意するより、こちらを検討するほうが結果的に運用しやすくなります。

複数アカウントを運用するときの注意点

  • 利用規約を確認する … なりすましや不正な目的でのアカウント作成は禁止されています。通常の使い分けを超える使い方は避けてください
  • 電話番号の解約に注意 … サブ用に契約した番号を解約すると、そのアカウントの引き継ぎができなくなります。解約前に、メールアドレスとパスワードを必ず登録しておきましょう
  • 番号は再利用される … 解約された電話番号は一定期間後に別の人へ割り当てられます。放置したアカウントを残さないよう、使わなくなったら削除するのが安全です
  • 年齢確認ができない場合がある … データ通信専用SIMなど、キャリアの年齢確認に対応していない回線では、ID検索などの一部機能が使えません
  • どちらの端末で通知を受けるか決めておく … 2台持ちでは、片方の通知に気づかず返信が遅れがちです。使う頻度の低いほうは通知をオフにしておくと混乱しません
  • バックアップは別々に必要 … トーク履歴のバックアップはアカウントごとに設定します。片方だけ取れている状態になりやすいので注意してください

まとめ

  • LINEのアカウントは電話番号1つにつき1つ。同じ番号で2つ目は作れない
  • 使用中の番号で新規登録すると既存アカウントのデータが失われる。機種変更時は必ず引き継ぎ手順で行う
  • 複数持つには、SMSを受け取れる別の電話番号が必須。同時に使うにはもう1台の端末か、Androidのデュアルアプリ機能が必要
  • iPad版・PC版は同じアカウントを使うサブ端末であり、別アカウントの置き場所にはなりにくい
  • 仕事用途ならLINE公式アカウントのほうが向いている
  • サブ回線の解約前には、メールアドレスとパスワードの登録を済ませておく

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