LINEのオープンチャットは、友だちではない人とも共通の話題で集まれる機能です。便利な一方で、検索すると「怖い」「危ない」といった言葉が並ぶため、参加をためらっている人も多いのではないでしょうか。
不安の中身をよく見ると、仕組み上そもそも起きないことと、利用者側の使い方しだいで実際に起きることが混ざっています。この記事では両者を切り分けたうえで、安全に使うための設定と、トラブルに遭ったときの対処までを解説します。
オープンチャットが「怖い」と言われる主な理由
よく挙がる不安は、おおむね次の4つに整理できます。
- 見ず知らずの人が大勢いるトークに、自分のLINEアカウントが晒されるのではないか
- 本名やアイコンから身元が特定されるのではないか
- 勧誘や詐欺、不適切な投稿に巻き込まれるのではないか
- 子どもが勝手に参加して、知らない大人とつながるのではないか
このうち1と2は、オープンチャットの仕様を知ればかなり解消できます。3と4は実際に注意が必要な部分なので、あとの章で対策を説明します。
仕組み上、相手に見えない情報
オープンチャットは、通常のLINEのプロフィールとは切り離して使える設計になっています。参加時に、そのルームでだけ使う名前とアイコンを設定でき、ふだんのLINEの表示名とは別のものにできます。
| 項目 | ほかの参加者から見えるか |
|---|---|
| オープンチャット用の名前・アイコン | 見える |
| LINEの本来の表示名・プロフィール画像 | 見えない |
| 電話番号 | 見えない |
| LINE ID | 見えない |
| 友だちリスト・ほかの参加ルーム | 見えない |
| ステータスメッセージやVOOMの投稿 | 見えない |
つまり、オープンチャットに参加しただけで本アカウントに直接たどり着かれることは、通常はありません。また、オープンチャット内の相手と1対1の個別トークを始めることもできない仕様です。個別に連絡を取るには、あらためてお互いが友だち追加する必要があります。
裏を返せば、**自分から個人情報を書き込んだ場合はその限りではありません。**本名、学校名や勤務先、よく行く場所、顔が写った写真などを投稿すれば、そこから特定される可能性があります。怖さの大部分は、仕様ではなく投稿内容の側にあります。
参加前に確認しておきたいポイント
ルームを開く前に、ルーム情報をひととおり見ておくと失敗が減ります。
- 説明文とルール:管理者がどんな運営方針なのか、禁止事項が書かれているか
- 参加人数と投稿の流れ:極端に投稿が少ない、または宣伝ばかりのルームは避ける
- 公開設定:オープンチャットには「全体公開」「参加コードの入力が必要」「参加の承認が必要」といった設定があります。承認制やコード制のほうが、無関係な人が流入しにくい傾向があります
- 直近のトーク内容:全体公開のルームは、参加前に内容を確認できる場合があります
なお、ルーム情報の表示項目や公開設定の名称は、アプリのバージョンによって異なる場合があります。
プロフィールを匿名にする手順
参加時のプロフィール設定は、あとからルームごとに変更できます。iPhone・Androidとも操作は共通です。
- 参加したいオープンチャットを開きます
- 参加前の画面、または参加後に右上の**メニュー(三本線)**をタップします
- 自分のプロフィール画像と名前が表示されている部分をタップします
- 名前を入力し直し、アイコンを選び直します
- 「保存」をタップします
設定のコツは次のとおりです。
- 名前は本名や普段のLINEの表示名を使わず、そのルーム専用のニックネームにする
- アイコンに自分や家族、友人が写った写真を使わない
- ほかのSNSと同じIDやハンドルネームを使い回さない(横断して特定される手がかりになります)
ルームごとに別の名前を設定できるので、趣味用と情報収集用で使い分けることもできます。
実際に注意が必要なリスクと対策
仕様では防げない、利用者の行動に起因するリスクもあります。代表的なものは次の3つです。
外部への誘導:「続きは別のアプリで」「個別に連絡します」と誘い、LINE外のサービスや個人アカウントへ移そうとするケースです。ルーム内の通報機能が届かない場所へ連れ出すのが目的のことがあるため、安易に応じないのが安全です。
金銭や投資の勧誘:副業、投資、暗号資産などの話題で個別のやり取りに誘導する手口があります。オープンチャットに限った話ではありませんが、不特定多数が集まる場所では遭遇しやすくなります。
不適切な投稿・荒らし:管理者の運営姿勢によって、対応の速さに差が出ます。放置されているルームは離れるのが早い解決策です。
通報・退会の手順
問題のある投稿や相手に遭遇したときは、次の手順で対処します。
特定のメッセージを通報する
- 問題のあるメッセージを長押しします
- メニューから「通報」をタップします
- 理由を選択して送信します
ルームから退会する
- ルーム右上の**メニュー(三本線)**をタップします
- 「退会」を選びます
- 確認画面で実行します
退会すると、そのルームのトーク履歴は自分の端末から見られなくなります。証拠として残しておきたいやり取りがある場合は、退会前にスクリーンショットを撮っておくと安心です。
また、オープンチャットの管理者・共同管理者には、迷惑な参加者を強制退会させる権限があります。自分でルームを作る場合は、ルールを明示したうえで承認制にすると、運営の負担を減らせます。
子どもが使う場合の注意
オープンチャットは、年齢確認の状況や設定によって利用できる範囲が変わる場合があります。保護者が確認しておきたいのは、次の点です。
- どんなルームに参加しているかを、ときどき一緒に見る
- 名前・アイコンに本人が特定できる情報を使っていないか確認する
- 「個別に連絡したい」と言われても応じない、会う約束をしないというルールを決めておく
- 困ったことがあったらすぐ大人に相談する、と伝えておく
機能を禁止するより、身元が分かる情報を出さないという使い方を共有するほうが現実的です。年齢による利用制限の仕様は変更されることがあるため、最新の状態はアプリ内の案内で確認してください。
まとめ
LINEのオープンチャットは、本アカウントの表示名・電話番号・LINE ID・友だちリストが他の参加者に見えない仕組みになっており、参加しただけで身元が割れる機能ではありません。「怖い」と言われる理由の多くは、この仕様が知られていないことと、投稿内容から自分で情報を出してしまうケースが混ざっていることにあります。
安全に使うポイントは、ルーム専用の名前とアイコンにする、個人情報を書かない、外部への誘導や金銭の話には乗らない、問題があれば通報して退会する、の4つです。なお、画面の名称や設定項目はLINEのバージョンによって異なる場合があります。
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